明治聖徳記念学会

Meiji Seitoku Kinen Gakkai(Meiji Japan Society)

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明治聖徳記念学会の出版物(機関誌を除く)

三宅守常編『三条教則衍義書資料集』(全2巻)

明治聖徳記念学会・平成19年7月30日発行、錦正社発売

 

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 三条教則は明治5年4月28日、教部省が大教宣布運動の大綱について教導職に通達した日常生活の倫理綱領である。教導職は神道・仏教合同による運動拠点として東京に大教院、各地方に中教院、さらに各神社・寺院に小教院を置き、「第一条 敬神愛国ノ旨ヲ体スヘキ事、第二条 天理人道ヲ明ニスヘキ事、第三条 皇上ヲ奉戴シ朝旨ヲ遵守セシムヘキ事」と謳われた三条教則に基づいて、日々氏子・信徒に講義説教を行った。宣教使や教導職らが大教宣布のために著した書籍は数多く、加藤玄智編『明治・大正・昭和 神道書籍目録』が「第九門 大教宣布」中の「教義」の項に掲げるものに限っても、約500点にのぼる。明治聖徳記念学会ではこの中でもとりわけ多くの稀覯文献が確認される三条教則衍義書に注目し、すでに加藤玄智博士記念学会の機関誌『神道研究紀要』において、現在國學院大學研究開発推進機構校史・学術資産研究センター河野博士記念室(河野省三博士記念文庫)に所蔵するいくつかを翻刻掲載するなど、研究上重要な資料の紹介をしてきた経緯がある。これを受けるかたちで平成7年より同17年まで、三宅守常氏の翻刻と解題による「三条教則関係資料」を、機関誌『明治聖徳記念学会紀要』において全26回にわたり連載した。そして平成14年の企画・編集委員会において阪本是丸氏より一つに纏めて世に問う資料集出版の提案があり、編者三宅氏の献身的努力によって編纂事業を執り進めてきた。時あたかも、明治天皇の慶応3年践祚より140年、明治5年の三条教則制定より135年という時宜に、機関誌連載開始より12年の星霜を閲し、かつ再度の資料蒐集をおこない、機関誌未掲載分を含む101点もの三条教則衍義書の翻刻と解説を総合した資料集が無事上梓の運びとなった。本書が近代の神道史や仏教史だけでなく、倫理教育史、日本思想史など各分野に関する研究の発展と理解普及に多大の貢献となるよう祈念してやまない。